悠彩の宿 望海 15期

悠彩の宿 望海はその名の通り海を望む御宿ですが温浴棟の建設地は海浜公園に正対し、その右サイドに樹々の端から海が垣間見える状況です。その“限られた海”をいかに空間体験として昇華してもらうかを主題としました。
男湯〈蒼陽〉は、陽光が差し込む洞窟の奥から湧き出る湯が流れ、やがて海辺へと導かれる物語。女湯〈淡月〉は、砂地に広がる森の中で湧く湯が、月明かりと星のきらめきに誘われ、海へとつながる幻想を描いています。光と陰、温度と音の変化が重ね合うことで、訪れる人の感覚が自然と“海につながる”よう意図しています。
露天湯と内湯の浴槽は一体で空間としても繋がっているため、洗い場は空調の効いた別室に。男湯にはロウリュ式サウナと水風呂、女湯にはアロマスチームサウナと寝湯を備えました。さらに温浴棟への接続廊下脇に湯上がり処を設けるなど、お客様はゆったり・ゆっくり、温泉時間を堪能されています。

悠彩の宿 望海 HP

所在地:大分県別府市北浜三丁目8-7
工事種別:温浴棟増築/湯上り処廊下改修

工事面積:温浴棟増築749.91㎡
    /湯上り処廊下改修70㎡
工事期間:浴棟2023年12月〜2024年10月

    /湯上り処廊下改修2024年12月〜2025年4月
用 途:旅館
構 造:温浴棟/RC造 地上4階

施工者:温浴棟(株)和田組
    /湯上り処廊下(有)ウッドライフ
担 当:小宮山・白澤

設計実績  ブログ  事務所案内  仕事の流れ  お問い合わせ  
海を感じる温浴棟 ー 限られた眺望を豊かな体験へ
望海 9期工事へ
望海 12期工事へ